「棟板金が浮いてますよ」——その一言から始まった屋根リフォームの話

茨木市にお住まいのTさん(57歳)から連絡をいただいたのは、今年の春先のことでした。「外壁塗装の業者に屋根を見てもらったら、棟板金(むねばんきん:屋根の頂上部分を覆う金属板)が浮いていると言われた。雨漏りするのかどうかも含めて、一度ちゃんと見てほしい」というご相談でした。

Tさんは57歳で、ご両親とも一緒に暮らす3世帯家族。築27年の戸建てで、「大きなリフォームはほとんどやってこなかった」とのこと。当社の施工事例の写真をネットで見て連絡してくれたそうです。

こういうケース、実際に茨木市・高槻市周辺で150件以上の現場を見てきた経験から言えば、「浮きを指摘された」=「今すぐ雨漏りする」ではありません。ただ、放置していい話でもない。まずは正直に現状を伝えることからはじめました。

現場で見てわかった、築27年スレート屋根のリアル

Tさん宅の屋根はスレート(薄い板状のセメント系屋根材)仕上げ。築27年という年数から想像していた通り、スレート自体の表面塗膜はほぼ機能していない状態でした。指で触ると白い粉がつく——これはチョーキング(塗料が粉状になる劣化現象)が進行しているサインです。

棟板金は確かに浮いていて、留め具のビスが数か所抜け始めていました。茨木市を含む北摂エリアは、冬場に六甲おろしや北風が吹き込みやすく、棟板金が浮いたまま放置すると強風で飛ばされるリスクがあります。実際、毎年台風シーズン後には「板金が落ちた」という連絡が複数入ります。

下地の防水シート(ルーフィング)の状態も気になったので、部分的に確認したところ、劣化はしているものの雨漏りに直結するほどの破損はありませんでした。「今すぐ葺き替えが必要」ではなく、「適切な処置をすれば10年以上持たせられる状態」という判断です。

Tさんに提案した2つの選択肢と、それぞれの費用

今回Tさんには2パターンを提案しました。

① カバー工法(重ね葺き):既存スレートの上にガルバリウム鋼板を被せる

既存の屋根材を撤去せずに上から新しい屋根材を被せる工法です。廃材処理費が抑えられるぶんコストが下がります。ガルバリウム鋼板(軽量で錆びにくい金属系屋根材)を使えば耐久性も大幅に上がります。

  • 材料費(ガルバリウム鋼板・棟板金・防水シート):約18〜22万円
  • 施工工賃(下地補強・取付け・板金処理含む):約15〜20万円
  • 諸経費(足場・養生・廃材処理):約10〜13万円
  • 合計目安:43〜55万円程度

② 棟板金の補修のみ:今回の浮きだけを修繕する

スレート全体の塗装や葺き替えは行わず、原因箇所だけを直す方法です。応急処置に近いですが、他に大きな傷みがない場合はこれで5〜8年程度は持ちます。

  • 棟板金交換・ビス打ち直し:約3〜6万円
  • 足場代(屋根の状態による):約6〜10万円
  • 合計目安:9〜16万円程度

正直に言うと、築27年でスレートの劣化がここまで進んでいる場合、補修だけでは「また数年後に同じことが起きる」可能性が高い。Tさんに両方の見通しを伝えたうえで、「今後10年以上安心して使いたいならカバー工法、まず費用を抑えたいなら補修から」と説明しました。

Tさんが選んだのはカバー工法、その判断理由

ご両親を含む3世帯で暮らしているTさんにとって、「また数年後に足場を組んで工事」という選択肢は現実的ではなかったようです。「一度ちゃんとやっておきたい」という結論で、カバー工法を選ばれました。

施工は4日間。既存のスレートの上に防水シートを増し張りし、ガルバリウム鋼板を取り付け、棟板金も新品に交換。雨樋(あまどい)の取り付け部分も点検して、劣化していた留め金具を2か所交換しました。

施工後にTさんから「雨の音がずいぶん変わった気がする」と言われたのが印象的でした。ガルバリウム鋼板は断熱材一体型のものを使っていたので、雨音の軽減につながったようです。

費用を無駄にしないために知っておくべきこと

足場代は「まとめて発注」で節約できる

屋根と外壁の工事を別々のタイミングでやると、足場代が2回かかります。足場は1回あたり8〜15万円が目安なので、同時施工すれば合計でかなり変わってきます。Tさんも外壁塗装を検討中だったので、次のタイミングで同時に依頼する方向で話が進んでいます。

茨木市での補助金活用について

屋根リフォームに使える補助金は、国の「住宅省エネ2024キャンペーン」や茨木市の補助制度が対象になる場合があります。断熱性能の高い屋根材を使う場合は補助対象になりやすいので、見積もりの段階で確認するのがおすすめです。ただし毎年制度が変わるので、必ず最新情報を確認してください。

株式会社アヴェールについてもあわせてご覧ください。

迷ったときは現場を見てもらうのが一番早い

こういう話はネットでいくら調べても、実際に現場を見ないとわからないことが多いんです。株式会社アヴェールは茨木市エリアへの現地訪問も無料でやっています。

「相談だけでも大丈夫ですか?」という方、もちろんです。まずは☎ 080-5852-1671 か LINEで連絡してみてください。

この記事をシェアする

← 前の記事 茨木市 外壁塗装|築27年の外壁が生まれ変わるまでの記録 次の記事 → 茨木市リノベーション|築39年、二十数年ぶりに間取りを一新したSさんの記録