築22年のフローリングがきしむのは「よくあること」ではなく「進行中のサイン」

茨木市で内装リフォームのご相談をいただくとき、一番多いきっかけのひとつが「床のきしみ」です。正直に言うと、このきしみを「古い家だから仕方ない」と放置しているお宅が、関西全域で私が見てきた現場のなかでも相当な割合を占めています。高槻市を拠点に150件以上の現場に携わってきた経験から言えば、きしみは単なる音の問題ではなく、床下の構造に何かが起きているサインであることが多い。

今年の春先、茨木市にお住まいのTさん(57歳)からお問い合わせをいただきました。Tさんはご夫婦と中学生のお子さんの3人暮らし。築22年の戸建て住宅で、ここ1〜2年でLDKのフローリングを歩くたびにギシギシと音が鳴るようになったとのことでした。「近所の知り合いに株式会社アヴェールを紹介してもらって、ダメ元で電話してみた」とおっしゃっていました。

Tさんの床を実際に踏んで確認してわかったこと

現場に伺ってまず私がやるのは、床を自分の足で全体的に踏み歩くことです。音が鳴る場所・鳴らない場所の境界線を確認しながら、どのゾーンで問題が起きているかを絞り込んでいきます。

Tさん宅の場合、特にきしみが強かったのはダイニングテーブル周辺と、キッチンへの動線上の2カ所でした。踏んだときの「沈み込み感」はほぼなく、フローリング材そのものよりも、フローリングを固定している釘(サネと呼ばれる接合部分)がゆるんでいる状態でした。

築22年という年数は、フローリングの寿命(一般的には15〜25年)でいうとちょうど折り返し地点から後半にさしかかるタイミングです。茨木市は盆地に近い地形の影響もあり、夏の湿度が高く冬は乾燥しやすい。この寒暖・乾湿の繰り返しが木材の膨張・収縮を招き、釘の緩みを早めるケースが少なくありません。Tさんの床も、まさにその典型でした。

「上から重ねるか、剥がして張り直すか」——判断の分かれ目はここ

これはよく聞かれるんですが、フローリングの補修・交換には大きく2つの方向性があります。

  • 重ね張り(上貼り):既存のフローリングの上に新しい床材を重ねる方法。工期が短く費用も抑えやすい(LDK20畳前後で25〜35万円程度)。ただし床下の状態は直接確認できない。
  • 剥がし張り(張り替え):既存材を撤去してから新しい床材を施工する。床下の状態確認・補修が同時にできる。費用はLDK20畳前後で35〜55万円程度。

Tさんの場合、床の沈み込みがなく、床下の構造材(根太・大引き)への影響が小さいと判断できたため、重ね張りを提案しました。ただし、きしみが強い2カ所については下地補強を先に行い、その上から施工するプランにしています。

クロス張替えも一緒に——「ついでのリフォーム」が意外と賢い選択

Tさんからは床だけの相談でしたが、現場を見たついでに壁紙(クロス)の状態も確認させていただきました。LDKのクロスは22年間ノーメンテで、継ぎ目の浮きと黄ばみが全体的に広がっている状態でした。

実際に現場でよく見るパターンなんですが、床と壁紙を別々のタイミングでリフォームすると、足場代や養生費・職人の手間賃が二重にかかります。同じタイミングでまとめて依頼したほうが、トータルコストは明らかに安くなる。Tさんにそう説明したところ、「それなら一緒にお願いしたい」とクロス張替えも追加でご依頼いただきました。

クロスについてはLDK全体で一般的なビニールクロス(㎡単価800〜1,200円程度)を基本に、キッチン横の壁には消臭クロス(においを吸着する機能性壁紙)を選んでいただきました。お子さんが思春期に入ってきた家庭では、生活臭を気にされるお客様が増えています。防音クロスと消臭クロス、どちらを選ぶかは生活スタイルによって変わりますが、Tさんのご家族にとっては消臭機能のほうが優先度が高かった。

施工後、Tさんから届いたひとこと

工期はフローリング重ね張り・下地補強・クロス張替えを合わせて3日間。Tさんからは施工後に「歩くたびに音が気になっていたのがなくなって、家の中が静かになった気がする」という言葉をいただきました。

22年間一緒に暮らしてきた家の音が消えると、意外なほどストレスが減るものです。これは実際に現場で施工した者にしかわからない感覚かもしれませんが、床のきしみは「音」だけでなく、毎日ちょっとずつ気持ちを削っているんだと思います。

「まだ早いかな」と思っているうちが、実は一番いいタイミング

床のきしみは、放置すると下地の劣化が進んで補修範囲が広がります。早い段階なら重ね張りで対応できたものが、数年後には剥がし張り+構造補修が必要になるケースも珍しくない。費用で言えば10〜20万円以上の差が出ることもあります。

「まだ我慢できるから」と後回しにするより、気になりはじめた段階で一度現場を見てもらうほうが結果的に賢い選択になることが多い。Tさんが春先に連絡をくださったのは、タイミングとしてベストでした。

施工事例一覧もあわせてご覧ください。

気になることがあれば、まず話してみてください

この記事を読んで少しでも気になることがあれば、電話かLINEで気軽に声をかけてください。株式会社アヴェールは茨木市エリアへの出張調査も無料でやっています。

☎ 080-5852-1671(毎日9時〜18時、土日祝もOK)

「どこに頼んでいいかわからない」という方こそ、まず話を聞かせてください。しつこい営業は一切しません。

この記事をシェアする

← 前の記事 茨木市リフォーム|どこから手をつけるか迷った築17年の家、全部見てもらった話 次の記事 → 茨木市 外壁塗装|築27年の外壁が生まれ変わるまでの記録