「台風の後から、なんか雨音が大きくなった気がして」——Tさんが春先に連絡をくれた理由
寝屋川市 屋根リフォームの相談は、今年の春先に1本の電話から始まりました。「近所の知り合いに紹介してもらいました」と話してくれたのは、寝屋川市にお住まいの44歳・Tさん。ご両親と同居する3世帯家族で、築11年の家に暮らしています。
「去年の台風の後から、なんか雨音が大きくなった気がして。でも雨漏りしているわけでもないし、築11年やからまだ大丈夫かなって思ってたんです。それでもやっぱり気になって」と話してくれました。その”気になる”という感覚、実は正しいんです。放置すると後悔するパターンを、これまで何百件と見てきました。
現地調査でTさん宅の屋根に上がると、案の定、棟板金(むねばんきん:屋根の頂上を覆うトタン状の板)の釘が浮いていました。それだけでなく、スレート(セメント系の薄い屋根材)にも細かなひび割れが複数入っていた。台風の強風で、少しずつ固定が緩んでいたんですね。
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寝屋川市で屋根の相談をされる方からよく聞かれること、正直に答えます
Q1. 築11年ってまだ早いですよね?屋根リフォームって何年目からが目安ですか?
これはよく聞かれるんですが、「何年目だから大丈夫」という基準はないんです。正直に言うと、使われている屋根材の種類と、その後にどんな台風や大雨にさらされたかで、劣化のスピードはまったく変わります。
スレート屋根の場合、表面の塗膜が飛んでしまうと防水性能が急落します。築10〜15年あたりで「塗装の塗り替えだけで済む段階」か「それ以上の補修が必要か」の分かれ目に差し掛かることが多い。Tさんのケースは、台風で棟板金の釘が抜けかかっていたことが直接の原因でした。そのまま放置していたら、防水シート(屋根材の下に敷く防水用のシート)まで傷んで、本格的な雨漏りに発展していた可能性があります。
「雨漏りが起きてから」では手遅れになることも多いので、気になったタイミングで一度見てもらうのが一番です。詳しくは現地を見ないとわからないので、気軽に連絡してください。
Q2. カバー工法と葺き替え、どっちがいいって業者に言われたんですが、本当のところは?
現場で見ていると、これは「屋根材の状態」と「下地(防水シートや野地板)の状態」で決まります。どちらが絶対いいということはありません。
カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材(ガルバリウム鋼板など)を重ねて張る方法で、撤去費用がかからないぶんコストを抑えやすい。35〜55万円程度が相場の目安です(屋根面積や材料によって変わります)。ただし、下地が腐食していたり、現状の屋根材が二重になっている場合は使えません。
葺き替えは既存屋根材をすべて撤去してゼロから張り直す方法で、下地の補修も同時にできます。費用は60〜100万円前後になることが多いです。「業者にカバー工法を勧められたけど本当に大丈夫?」と不安な方は、下地の状態も確認してもらったうえで判断することをおすすめします。詳しくは実際に見ないとわからないので、まず相談してください。
Q3. 寝屋川市って台風や雨が多い地域ですか?屋根のダメージって他のエリアより大きいんでしょうか?
これはよく聞かれるんですが、寝屋川市は大阪湾に近い平野部に位置していて、台風シーズンの風当たりが強い年が多い地域です。とくに近年は短時間の集中豪雨や、秋口の大型台風が増えていて、棟板金の飛散や雨樋(あまどい)の詰まり・破損の相談が毎年増えています。
Tさんのご自宅でも、雨樋の接続部分に少しずれが生じていました。屋根だけでなく雨樋も一緒に確認しておくと、後から追加で費用がかかるリスクを減らせます。
Q4. ガルバリウム鋼板って錆びないんですか?メンテナンスフリーと言われたんですが。
正直に言うと、「メンテナンスフリー」は言いすぎです。ガルバリウム鋼板(アルミ・亜鉛・シリコンの合金メッキ鋼板)は確かに従来のトタンよりも耐久性・耐食性がぐっと高い材料で、屋根材としての寿命は20〜30年が目安と言われています。ただし、定期的な点検と汚れ落としは必要ですし、傷がつくと錆が発生します。
「ガルバリウムにしたから安心」で放置するよりも、5〜7年に1度は状態を確認してもらう方が長持ちします。Tさんにもそのようにお伝えしました。
Q5. 相見積もりは何社に取ればいいですか?安い業者に頼んで失敗した話をよく聞くんですが。
関西全域でリフォーム・リノベーション工事を手がけてきた経験から言えば、2〜3社が現実的です。多すぎると比較が難しくなりますし、それぞれに調査をお願いするのも手間がかかります。
大事なのは「価格だけで比べない」こと。安い見積もりには、防水シートの交換が含まれていないケースや、棟板金の交換を省いている場合があります。見積書の「何が含まれていて、何が含まれていないか」を確認してください。「なぜこの工法を勧めるのか」を丁寧に説明してくれる業者かどうかも、判断材料になります。詳細は実際にお話しを聞かせていただいてから判断できることも多いので、まず相談してもらえればと思います。
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Tさんのその後——施工を終えて「あの時動いてよかった」と言ってくれた
Tさんのお宅では、棟板金の交換と板金固定、スレートのひび割れ補修、雨樋の接続部修正を実施しました。下地の状態は思ったよりしっかりしていたので、今回は葺き替えには至らず、部分補修と塗装で対応することができました。
施工後、Tさんから「雨の日に上を気にしなくてよくなった。親も安心してるって言ってました」と連絡をいただきました。ご両親と同居されているだけに、「もし雨漏りが出たら」という不安が大きかったようです。
築11年というのは、大きな問題が出始める前に手を打てる、ちょうどいいタイミングでもあります。「雨音が気になる」「台風の後から何かおかしい」という感覚を大事にしてください。
施工事例一覧もあわせてご覧ください。
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