「部屋が足りない」と気づいたのは、同居の話が進んでからだった
吹田市で増改築のご相談をいただくケースは年々増えていますが、最近とくに多いのが「親との同居が急に決まって、どうにかしなければならなくなった」というパターンです。
先月、吹田市在住のNさん(51歳・単身)からLINEでご連絡をいただきました。間取りの写真と「親が一緒に住むことになったんですが、このままでは部屋が全然足りなくて…」という一言。築27年の戸建てに一人で暮らしてきたNさんにとって、それは突然の話だったようです。
築27年の吹田市の戸建てに「同居」という現実が来た
吹田市は千里ニュータウンをはじめ、高度成長期からバブル期にかけて大量に供給された住宅ストックが多いエリアです。築25〜35年前後の戸建てやマンションが多く残っており、Nさんの家もまさにその世代。「当時は一人か夫婦二人で住むことを前提に建てられていた家」であることがほとんどで、同居となると構造的に部屋数が足りないのは珍しくありません。
Nさんの場合、現状は2LDK。親が来ると最低でもあと1〜2部屋は必要になる。「どこかを改築して部屋を増やせないか」というのが最初のご相談内容でした。
LINEで写真を送ってもらって、まず確認したこと
現地に伺う前に、いくつか確認しておきたいことがあります。正直に言うと、増改築の場合は「建物の写真」よりも「敷地の状況」が先に知りたいんです。なぜかというと、増築(床面積を増やす工事)は建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)と容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)に引っかかると、そもそも合法的に増やせないからです。
Nさんに登記簿や固定資産税の納税通知書を手元に出してもらい、LINEでやり取りしながら現状の床面積と敷地面積を確認しました。吹田市内でも住居系用途地域では容積率100〜150%に設定されているエリアが多く、余裕がある場合とそうでない場合があります。Nさんの場合は容積率にある程度の余裕がある状況で、増築の方向で検討できることがわかりました。
増築か、改築か。「部屋を作る」方法は一つじゃない
これはよく聞かれるんですが、「部屋を増やす」方法は大きく二つあります。
- 増築:建物の外に面積を広げて部屋を追加する
- 改築(間取り変更):既存の空間を仕切り直して部屋数を増やす
Nさんのケースでは、1階のリビングが20畳近くあり、そこを壁で区切って一部を親の居室にするプランが現実的という話になりました。増築と違い、改築(内部の間取り変更)であれば建ぺい率・容積率の問題が発生しにくく、建築確認申請(工事前に市区町村や指定機関へ提出する法的手続き)が不要になるケースも多い。費用感も、増築が150〜300万円程度かかることがある一方、改築による間取り変更は工事内容によっては50〜120万円程度に収まることもあります。
バリアフリー対応も、このタイミングでまとめて考えておく
同居する親御さんの年齢によっては、バリアフリー対応も一緒に検討しておくことをおすすめしています。段差の解消、手すりの取り付け、トイレや浴室の改修。後から「やっぱり必要だった」と気づいてから工事するより、一度の工事にまとめたほうがコスト的にも住む側の負担的にも合理的です。
吹田市の住宅は、1990年代前後に建てられた木造の場合、玄関や廊下の段差が多く設計されているものが目立ちます。関西は梅雨時の湿気が強く、木材の膨張・収縮も激しいため、年数が経つと床下の根太(ねだ)がゆがんで床がきしむケースもある。このあたりも実際に現場で確認しながら、まとめて手当てできるかどうかを見ていきます。
増改築は「今の季節」に動き始めるのが得策な理由
実際に関西全域でリフォーム・リノベーション工事を手がけてきた経験から言えば、増改築の工事は梅雨前か秋口に着工するのがベストです。吹田市を含む大阪北部は、7月〜9月にかけて湿度が非常に高く、外部に面した工事(外壁を一部開口して増築するような作業)は雨養生のコストと工期が余計にかかります。また台風シーズンと重なると、養生の破れや資材の搬入遅れが起きやすい。
逆に今の時期(春〜初夏前)か、10月〜11月は職人の手配もしやすく、工事品質も安定しやすい。Nさんも「急ぎすぎず、でも梅雨前には動きたい」という意向でしたので、来月の現地調査に向けて段取りを進めているところです。
固定資産税への影響、正直なところ
増築をすると固定資産税が増えるのでは、と気にされる方は多いです。これは正直に言うと「増える可能性はある」が正しい答えです。床面積が増えると家屋の評価額が上がり、固定資産税の課税対象が変わります。ただし、改築(既存面積内の間取り変更)の場合は評価に影響しないことも多い。どちらの工法を選ぶかを決める際に、費用だけでなく税面の影響も含めて一緒に確認することを株式会社アヴェールではお伝えするようにしています。
施工事例一覧もあわせてご覧ください。
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